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「マリメッコ展」に行ってきました

定休日に、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の 「マリメッコ展」へ行ってきました。

月刊MOEのマリメッコ特集で取材を受けた身としては、必ず観ておかなくては〜という思いもありまして、珍しく真面目に「お仕事モード」で行ってきましたよ。

トレンドを追わず、独自のスタイルを貫き、デザイナーの意思を尊重してきた「マリメッコ社」
現在の日本では「かわいい」の代名詞のようになってしまったマリメッコですが、 その本質を知るには大変貴重な展示会だったと思います。

 

わたしのとっておきマリメッコ

個人的にマリメッコで復刻された洋服や小物を長く愛用していることもあり、「マイヤ・イソラ」「ヴオッコ・ヌルメスニエミ」「アンニッカ・リマラ」らのデザインについて、詳しく展示されていたのは嬉しかったです。

マリメッコのドレスといえば、
・フォルムは実に直線的で凝っていない
・女性をより女性らしく、というボディーラインを一切強調しない
・無地の生地を使用せず、一貫して「柄と色」をその服の中心に置く
という特徴があります。
それが私の心をくすぐり続けているのだ、ということを改めて知ることができる展示に感動モリモリでした。

特に、ヴオッコが描く直線的なテキスタイルデザインと、これまたシンプルを極めたカッティングラインが大好きな私にとって、彼女の生の声を聞くことができるインタビューは、とても興味深く貴重な時間でした。
ヴオッコがマリメッコ社に在籍した期間は、他のデザイナーに比べかなり短いのです。 でもその貢献はとても大きく、彼女が描く普遍的なストライプは、いまだに越えられる者が誰もいないのが現状だと印象付けられました。

マリメッコと日本

マリメッコ社に在籍していた日本人デザイナー2名(脇坂氏と石本氏)についての、詳しい展示も行われていました。
特に、石本氏の展示とインタビューを観て感じたことは、 彼は「フィンランドという国」と、「マリメッコという会社」という「ふたつの環境」に自らの身を置いたからこそ、その後、幾パターンも作られることになる名作「マイセマ」を誕生させることができたのではないか、ということでした。
どちらかひとつが欠けていたら、誕生しなかったデザイン。 まさに、これがデザインの「必然」なのだと思いました。

今後もしばらくは、 「かわいい」の代名詞として存在しつづけるのかもしれない「日本のマリメッコ」。
それと逆行するかの如く、我が道を行くヴィンテージ派の私たちとしては、当時作られていた古い生地や古いデザインに、この先どれだけ出会うことができるのか、ますます楽しみになってきたところです。

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