カフェとヴィンテージ(3)
当店には、通りに面した大きな窓があります。
この窓のお陰で、お天気の良い日に差し込む自然光を取り入れて、ヴィテージの撮影ができることが嬉しいのです。
ランチ営業の慌ただしさが嘘のように、急に静かになったその日。
ちょうど良い自然光が大きな窓から差し込んでいることを良いことに、そそくさと撮影作業に入りました。
すると、ご婦人がドアをノック。
どうやら、たまたま当店の撮影の様子を外から見かけ、店内に入っていらっしゃいました。
「茶道で使うお茶碗を探していて」と、今まさに撮影中のこのボウル(ARABIAのキルタシリーズ)が目に留まっとのこと。
結果、そのお客様のもとへ、茶道で使うお茶碗としてキルタのホワイトボウルは旅立ちました。
それぞれの「見立て」の楽しみ方
そのお客様がご購入の際におっしゃった
「茶道の見立てとしての器を探しているの」
という言葉がとても印象的でした。
茶道の世界で「見立て」とは、千利休が唱えた考え方に由来しており、茶の湯の道具ではない品々(日用品)も茶の湯の道具として「見立て」て、茶の湯の世界に取り入れようという考え方のようです。
素敵ですよね。
「これは何に使うのですか?」と、ヴィンテージ販売の際によく聞かれたりするのですが、今回のような「見立て」のごとく、
「私ならこう使う」とか「私らしく好きに使ってみよう」という想いがヴィンテージとの出会いの決定打になるような気がします。
ということで、3月5日(日)は、
「2nd istut」今年初のマーケット出店となります。
東京国際フォーラムで行われる「大江戸骨董市」にて、渋めのヴィンテージを出品してみたいと思っています。
ぜひ、皆さまオリジナルの「見立て」探しを兼ねて、足をお運びいただけますと幸いです
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